こんにちは、boo booです。
看護師は人手不足で辞めたいと思ってもなかなかスムーズに退職することが難しい職業です。
私はとある病院に勤めていますが、2023年に退職予定です。
今回は2度目の退職となります。
一度目はブラックな環境で就職してしまい半年くらいで辞めてしまいました。
2回の退職経験を振り返って、今の職場を辞めたい人、なかなか辞めさせてもらえない人に向けてなるべくストレスを感じることなく辞める方法を解説したいと思います。
まずはルールを知ろう
労働基準法や民法で定められている細かい話は割愛しますが労働者は退職をする権利があります。
民法では退職は2週間前に伝えれば良いことになっています。
本来2週間の期間をおけばいつでも退職できます。
また、就業規則に退職期間が定められている場合もありますのでそちらも確認しましょう。
現実は病棟の人員調整の都合もありなかなか辞めたい時に辞めることはできないのが現状です。
仕事を辞めるということは、どうしても同僚や上司に迷惑をかけてしまう気持ちになるものです。
しかしまずは法律という前提を知っておくことは大事だと思うので最初に解説しました。
「ブラックな環境」ならさっさと辞めるべき
退職は人生で大きな決断です。
特に、新人で就職して短期間で辞める場合はなおさらです。
同僚や先輩に迷惑を掛けることが気になるのも当然だと思います。
職場に適応できなくて恥だと思う気持ちもあると思います。
心に留めてほしいことは、自分で思っているよりも人間というものはどこか強みがあるものです。
でもブラックな環境で心身が疲れているとパフォーマンスを発揮できないのは当然のことです。
だからブラックな環境で「自分は仕事ができない」「情けない」と思う必要はまったくありません。
「置かれた場所で咲きなさい」という有名な言葉がありますが、私は「避ける場所を見つける」ことの方が大事だと思います。
もちろん、耐え続けることで見えてくるものもあるのはわかります。
個人的な感想ですが、ブラックな環境とは単に忙しいということだけではなく「自分の尊厳を傷つけられる」ことだと思います。
●無視される
このようなことが常態化しているのであればブラックな環境だと判断して良いと思います。
ブラックな環境を体験してわかったことは、そんな場所にはさっさと見切りをつけて一刻も早く離れるべきだということです。
退職者が出た分補充がきかなければ残った人員の負担が増加します。
特に、独り立ちをする前に辞められてしまっては病院としては損失しかありません。
なので色々な理由をつけて引き留めようとするでしょう。
ときには「新人で辞めてもどこも雇ってくれない」「これまで教育したことを無駄にするつもりか」「常識がないのか」など心無い言葉を浴びせられる場合もあるでしょう。
そんなときはなおさらそんな職場は辞めるべきだと認識しましょう。
本当にあなたのことを心配しているならそんな言葉が出てくるはずがありません。
精神科を受診して診断書を書いてもらう
私は一度目の退職は、ブラックな環境でしんどくなり半年で退職しました。
毎日朝7時半には病棟で情報収集をして帰りは19時をすぎることが当たり前でした。
長時間労働に加えて先輩も忙しいので何か聞こうとしても邪険に対応されてとてもやっていけないと思いました。
何よりつらかったのは人間としての尊厳を傷つけられたことだと思います。
新人看護師は人にあらず、とでも言いたくなるような環境でした。
仕事に行くのがつらくなり夜もなかなか眠れない日々が続きました。
これ以上頑張ってしまうと病んでしまうと思ったので、精神科クリニックを受診して医師に診断書を書いてもらい職場に提出してしばらく休みました。
精神科を受診することは少し抵抗がありましたが、何より自分には休息が必要だと判断しました。
一度、診断書を書いてもらうことで退職のハードルが下がったように思います。
相手も引き止めにくいですよね。
究極にブラックな環境だと退職する意思を伝えることがとても難しいということもあります。
精神科を受診→休職→退職という流れでスムーズに事が運びました。
「部署異動」という選択肢
前述したように病院としてはなるべく看護師に退職してほしくないため、「部署異動」もしくは「休職」という提案をされる場合があります。
部署異動については、人間関係を始めとした環境が変わることで問題解決する場合があります。
特に就職してすぐの退職は再就職の選択肢が少なくなるというデメリットもあるので受け入れるのも一つの道です。
しかしいくら部署異動をしても同じ病院で仕事をすることは変わりません。
どこで前の病棟のスタッフと顔を合わせるかわかりませんし、以前の病棟で馴染めず短期間で移動したという目で見られて働くこともなかなかしんどいものだと思います。
ブラックな環境がその病棟だけの問題なのか、病院全体の風土なのかを見極めましょう。
短期間で退職することのデメリット
これから日本は転職が当たり前になってくるとされています。
それでも短期間で退職することは「転職先の選択肢が少なくなる」デメリットもあるのでそれは把握しておきましょう。
しかし看護師は国家資格を持つ専門職でどこも人手不足です。
普通の会社員と比べて格段に転職しやすいのであまり心配しすぎることはないと思います。
もちろん経験豊富な看護師の転職と比べて転職先が少なくなるのは当たり前ですが「どこにも再就職できない」ということはほぼあり得ないと思っていいです。
実際私が新人で半年で退職したときは転職エージェントに登録して探してもらい、複数選択肢を提案してもらいました。
結局書類選考で蹴られた病院は一件だけでした。
短期間での退職でも悲観的になる必要はまったくないと思います。
転職先に精神科はおすすめ
私が精神科に勤めていることもありますが、ブラックな環境で心身が疲れてしまった人には精神科をおすすめします。
理由は
●比較的ゆっくり働ける
●優しい看護師が多い傾向がある
救急対応をしている病院でなければ、処置や入退院も少なく身体科と比べて業務量が少ないため比較的働きやすい職場が多いです。
また、精神科看護師の技術は心病む人を見るものです。
そんな精神科看護技術を持つ看護師は同僚にも優しい関わりができます。
実際ベテランの精神科看護師はそっと人の心に寄り添うことができるため、理想の上司、先輩となり得るでしょう。
精神科看護師に興味が少しでもあればおすすめできます。
もちろん精神科でもブラックなところがないわけではないと思います。
あくまでそういった傾向があるという話なので参考にとどめてください。
精神科看護師のメリットやデメリットが知りたい方向けの記事も参考にしてください。
退職しやすい時期は?
法律上は2週間前に伝えれば退職できますが前述したように現実はなかなかそうはいきません。
一般的には引き継ぎや人員の補充などあるため退職は「3ヶ月前」に伝えることが常識のようですが、病棟看護師だとなかなかそうはいかないケースが多いです。
中には「人手がいないので辞めてもらっては困る」「みんなが迷惑する」といった心無い引き止め方をされるケースもあります。
私は今の職場を12月に退職したいと「4ヶ月前」に伝えましたが、次の年の4月までいてほしいと言われました。つまり8ヶ月後ですね。
なぜかというと、4月になると新人が就職してくるのでそれまでいてもらえないか、ということでした。
私は次の職場が決まっているわけではないので多少伸びたところで問題はなかったのですが、おそらくどこの病院でもこんなものだと思います。
病院側としても新しい新人が入ってくる4月と、新人が独り立ちをする6月頃だとありがたいという事情はあると思います。
そのため4~6月ごろの退職だと病院としても都合が良いと思います。
逆算すると職場に退職を伝えるのは12月前後がスムーズに話が進みやすいです。
まとめ
●ブラックな環境なら短期間でもさっさと辞めるべき
●転職先は精神科はおすすめできる
●4~6月は退職しやすい
看護業界は、忙しい環境、体調の問題、ギスギスした人間関係などでどうしてもつらくなって退職を考える人も多いと思います。
中には精神的にギリギリまで追い詰められている人も多いと思います。
真面目で優しい人ほどもっと頑張らないいけないと思ったり、人に迷惑をかけたくないという気持ちで退職に踏み切ることができなかったりするものです。
でもきちんとルールと常識を守れば仕事は辞めてもいいんです。
退職を考えている看護師の役に立てれば幸いです。
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