こんにちは、boo booです。
私は大学を卒業して看護助手の仕事を経験した後に20代半ばで3年制の看護学校に入学しました。
大変なこともありましたが、今でも看護師になってよかったと思います。
社会人経験がある人が看護師を目指すメリット・デメリットを解説します。
また使える制度についても紹介します。
看護師になるメリット
・安定した雇用と自由な働き方
・給料がそこそこ良い
・看護の知識は仕事以外でも役に立つ
安定した雇用と自由な働き方
看護師は人手不足です。
少子高齢化で将来的にもどんどん需要が高まります。
そのため、一度看護師国家試験の資格を取得すれば仕事に困ることはありません。
正規雇用だけでなく、ある程度お金を貯めてアルバイトでもしながらゆっくりする、なんてことも可能です。
看護師以外の新しいことに挑戦するにしてもリスクが少なくなります。失敗してもまた看護師をすれば食べていくことができるからです。
給料がそこそこ良い
都会なら夜勤をすれば年収450万円〜500万円くらいはもらえます。
アルバイトや派遣でも時給1,600〜2,000円位はもらえます。
未経験からこれだけお金が貰える仕事はそうないんじゃないかと思います。
お金好き
看護の知識は仕事以外でも役立つ
看護師が学ぶ人体の知識は、仕事だけでなく生きる上でとても役に立ちます。
健康とは生きる上でもっとも大切なことの一つです。本当に学んでよかったと思います。
看護学校・看護師のデメリット
・仕事を一度辞めないといけない
・夜勤がある
・看護師特有のストレス
仕事を一度辞めないといけない
3年制の看護学校では、仕事と同じように週5日通うことになります。
今の仕事は一度辞めることになる人がほとんどだと思います。
アルバイトはできますが、実習が始まるとそれも難しくなります。
後述する「教育訓練給付金」「お礼奉公」を利用したり、ある程度の貯金が必要になります。
准看護師の資格を取得できる2年制の学校ならもう少し柔軟に仕事をしながら通うことができます。
実習がハード
看護学校で一番大変なことは実習だと思います。
色々な病院や施設に行って患者さんや使用者さんを受け持たせてもらうのですが、実習指導者によるパワハラがけっこうあります。
もちろん実習先によりけりで、親身になってくれる指導者もたくさんいますが。
また毎日記録(ほとんどの学校が手書き)を提出しなければらないし、勉強もしないといけないので寝る暇もありません。
私も指導者に嫌われてきついことを言われましたが、気合でなんとか乗り切りました。
しんどい…眠い…帰りたい…
夜勤がある
看護師は夜勤をしないと給料が結構安くなります。年収でいうと400万円を切ったりします。
看護師の夜勤はなかなか休憩する暇がなかったりしてかなりハードです。長く続けると健康にも良くないです。
看護師特有のストレス
病院というのは閉鎖的な環境で、独特の労働環境だと思います。
他の業界で働いてきた人からするとびっくりするかもしれません。
会社員のように「成果を出さなければならない」というプレッシャーは少ないですが、周囲に合わせながらうまいことやっていかないとしんどいかもしれません。
思ってたのと違う・・・
利用できる制度
・教育訓練給付金
・お礼奉公
教育訓練給付金
社会人としてこれまで一定期間雇用保険に入っていた場合、利用できる制度です。
3年制の看護学校の場合、アルバイトもなかなかする暇がないのでぜひ利用しましょう。
①専門実践教育訓練給付金
看護学校の学費(入学料と受講料)の最大168万円給付
②教育訓練支援給付金
離職前の賃金から計算される基本手当の80%を支給(上限あり)
②教育訓練支援給付金は2022年で終了する予定でしたが、2025年3月31日「受講開始」まで制度が延長することになりました。つまりこの日までに看護学校に入学した場合は利用できます。
詳しくはこちらの記事を参照してください。
お礼奉公
●一定期間働けば返済免除の奨学金
●期間前にやめると一括返済を求められることが多い
●借りるなら一括で返済できる状態がベスト
お礼奉公とは、病院が「一定期間(多くは3年)働いてくれたら学費免除もしくはお金あげます」という制度です。
奨学金のような立ち位置ですが、最大の違いは一定期間(多くは3年)その病院で働けば返済免除になる点です。
お金返さなくていいの?
ただで数百万円もらえるなんてすごい制度だと思います。しかしデメリットもあります。
指定の期間よりはやく退職すると一括で全額返済を求められる場合が多いです。
病院は就職するまでどんな労働環境かわからないものです。
仮に就職した病院がブラックな場合、辞めたいのに辞められないという状況になるかもしれません。
社会人のうちにいつでも一括返済できる貯金をしてから借りることが理想です。
奨学金で就労を強制することは法律的にグレーなのですが、まだまだそのような病院が横行しています。
もしどうしても辞めたい場合は「労働基準監督署」に相談するのも一つです。
詳細は以下の記事を御覧ください。
看護師はいつからでも取得できる
看護師という資格は所定の学校に入って看護師国家試験に合格すれば誰でもなれます。
年齢の上限もないので何歳からでも取得できます。
40代から看護学校に入る人もいます。
少子高齢化でこれからも看護師不足が続くので、国は「看護師養成所における社会人経験者の受け入れ準備・支援のための指針」にあるように社会人経験のある看護師育成に力を入れています。
社会人看護師は意外と多い
私は20代半ばで看護学校に入りましたが、30代後半の年上の同級生もいました。
日本看護協会によると約4人に一人が社会人経験者です。
意外と多いですよね。学校で孤立するとか話す人がいないといった心配はいらないと思います。
当協議会の会員校対象に実施している「看護師等養成所の管理・運営等に関する実態調査」(平成26年6月発刊)では、平成24年度の看護師養成所(3年課程)における社会人経験者の割合(社会人経験者数/学生総在籍数)は23.7%であった。
一般社団法人 日本看護学校協議会.(2013).看護師養成所の管理・運営等に関する実態調査−平成 25 年6月−https://www.nihonkango.org/exam/
社会人経験者は頼られることが多い
私の経験談ですが、社会人経験者は何かと頼られることが多いです。
先生からもリーダー的な立ち位置を任せられることが多いですし、現役生からも勉強やグループ作業で頼られます。
社会人経験者が多い学校のほうが学生同士仲良くなったり良い関係を築きやすいと思います。
みんな仲良し
社会人入学は倍率が高い
どうしても社会人の方が合格人数が少ないので倍率は高くなります。
私は仕事をしながら毎年3〜4校受験して3年目にやっと受かりました。
10年ほど前の話なので今はもう少し社会人でも受かりやすいかもしれません。
学校によって社会人の受け入れ枠が違います。学校のホームページから社会人入試に力を入れているか確認しましょう。
また学校によって入試科目が異なるので得意分野で勝負しましょう。
今年こそ…
まとめ
看護師は社会人からでも目指すことができますし、それだけの価値がある資格だと思います。
一度社会人を経験したからこそ、学校生活を楽しむこともできます。
金銭的にも各種制度を利用することで負担を少なくすることもできます。
私も看護学校で、色々な社会人経験を持つ同級生に助けられてきました。
社会人経験があるからこそできる看護もあると思います。
「この年齢で今から目指すなんて」と思う必要はないと思います。
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