こんにちは。boo booです🐷
今回は「コミュ障でも看護師になれるのか?やっていけるのか?」どうかについて話したいと思います。
私は社会人枠で看護学校に入り、8年ほど看護師を務めました。今は仕事を退職して失業給付をもらいながら今後のことを考えています。→訪問看護師として時短のアルバイトを始めました。
私はかなりのコミュ障だと自認しています。
ひとりが好き
新人看護師として務めたブラック病院は半年ほどで退職しましたが、その後は8年ほど看護師として仕事ができたわけなので、コミュ障でも看護師としてやっていくことはできると思います。
ここでは、職場でのコミュニケーション技術・対人スキルについては語りません。
そんなものは私もわかりません。教えてほしいくらいです。
コミュ障でも生きていくための心構え的なことを、私の狭い世界の体験から伝えたいと思います。
●コミュ障でも生きていくための心構え
●休息の大切さ
●無理だと思ったら環境を変える
コミュ障でもできる看護師の転職方法と働き方についてもまとめています。
数ヶ月誰とも会話しないと声が出なくなる
私は看護学校に入る前、大学生をしていましたが、友達が一人もできませんでした。
しかも地元から離れて一人暮らしをしていたので、数か月誰とも会話をしないことすらありました。
ある日コンビニで買い物をした際、店員さんに話しかけられたので返答しようとしたら、あまりにも誰とも会話していない期間が長すぎたため声がかすれて言葉が出ませんでした。
誰とも会話をしない期間が長すぎて咄嗟に声が出せない経験をした人がこの日本にどれだけいるでしょうか。
・・・・・!
看護学校時代は実習が大変
●受け持ち患者さんとの会話が緊張してストレスになる
看護学校では、数少ない男子学生同士が仲良くできる空気があったためなんとかボッチにならずに過ごすことができました。
また大学と違い看護師を目指す仲間意識もあったためか、実習や演習でもみんな協力して頑張ろうという雰囲気がありました。
実習では受け持ち患者さんと1週間から4週間ほど関わることになりますが、患者さんとのコミュニケーションにものすごく緊張してしまい、かなりのストレスでした。
何を話せばいいのかわからない…
看護学生は様々な領域の実習を行いますが、比率としてははやり高齢者が多いです。
入院している患者さんは当然どこか具合が悪いわけです。そんな状況で親かそれ以上の世代の方に時間を取ってもらって、一対一で話をするのはそうとう神経がすり減ります。
今ならわかりますが、実習生を受け入れてくれる時点でみんないい人なのです。むしろ患者さんが気を使って会話してくれたりします。なのでコミュ症の看護学生は患者さんとの会話に必要以上に緊張しなくても良いと思います。
「受け入れてくれてありがとう!」と感謝の念を込めて実習に臨めばなんとかなります。
最大の敵は実習指導者
●指導者に目をつけられると指導者に声をかけにくくなる
→「なんで確認しなかったの?」の悪循環
実習で曲者なのは、その病院で働く実習指導者です。
ときどき看護学生は人にあらず、と言わんばかりの指導者がいます。そういう指導者は、実習生なら不機嫌さも隠さず邪険に扱ってもいいと思っているようです。
私も何度か指導者に目の敵にされてしまい、それがつらかったです。
指導者に自分からうまく声をかけられない、ミスしたときにきちんと指導者に相談できないといったこともありました。それは自分が悪かったと思います。テンパった人間を見るとイライラしてしまう気持ちも正直わかります。
でも人にイライラされると余計にテンパってしまうんですよね(;_;)
対策→勉強を頑張る
そこで、何をしたかというと、当たり前かもしれませんが事前学習や疾患の勉強だけはしっかりとやりました。
記録や学習内容という目に見えるものがしっかりしていればなんとか合格点はもらえます。
実習メンバーや同級生に支えられたこともあり、なんとかリタイヤせずに卒業することができました。
新卒で勤めた病院を半年で退職
●ブラックな環境では頑張ってもどうにもならない
やっとの思いで国家試験をパスして看護学校を卒業したのもつかの間、私は最初に就職した病院を半年で退職しました。
看護学校の実習でやってきたように、コミュ障な自分なのでせめて勉強だけはきちんとやってきたつもりです。
それでも一年目看護師はわからないことだらけです。
わからないことはちゃんと質問することが大切だという認識はあったので、なるべく自分から声をかけるように努力はしました。
しかし一方で、「自分で調べてから聞かないと」「こんなことで質問してしまっては申し訳ない」と気を使いすぎたり考えすぎることもありました。コミュ障あるあるです。
声をかけるタイミングが難しい…
忙しい環境で先輩もイライラしている人が多く、意を決して声をかけても無視される、呆れられる、見下したように注意される、といった扱いを受けどんどん仕事に行くのがつらくなってきました。
もう仕事行きたくない…
しっかり休養することが大切
私はブラック病院を辞める前に、どうしても仕事に行くのがつらくなり近所の精神科クリニックを受診しました。
生まれて初めて精神科を受診することは抵抗がありましたが、クリニックの先生は親身になって話を聞いてくれて、3週間の休職の診断書を書いてくれました。
このとき「ああ、自分は休んでいいんだ」と思い、心が少し軽くなりました。
こうして3週間の休息することができたことで、これからのことを色々と考えることができました。
職場に連絡して診断書を提出したり面談を受けることは、なかなか気が重かったですが精神科を受診したことで「今の自分には休息が必要なんだ」と客観的にとらえることができたのだと思います。
人間追い詰められているときは、正常な判断ができなくなるものです。
休息を得るために「精神科を受診して診断書を書いてもらう」方法もあるということを知っておいてください。
コミュ障でも生き抜くための考え方
●自分の努力で変えることができるのか、そうでないのか線引することが大切
性格を変えられたら苦労はないですよね。正直、今でも自分の性格が変わったと思いません。
変わったことと言えば、「理不尽なことは理不尽だと認識できること」だと思います。
理不尽なことは理不尽だ!と認識していればあそこまで精神的に追い詰められることはなかったと思います。
今では当時を振り返って
「これってただのパワハラやんけ!」
と思います。
当時は理不尽なことを言われても「先輩にこんな風に言われるのは自分がいけなかったからだ」とどんどん自己肯定感が下がり自分に自信が持てなくなりました。
そうして自分の存在がまわりの迷惑だと思うようになってしまいました。
精神的にバランス感覚を取り戻した今なら、最初に就職した病院でももう少しうまくやれるかもしれません。もしくは「もっとはやく辞める決断ができる」でしょう。
この考え方ができるようになってから随分と人生が楽になったように思います。
ブラックな環境でパワハラを受け続けると、コミュ障で成功体験が希薄な人間はどんどん自己肯定感が下がり、正常な判断ができなくなります。
つらい環境で無理してがんばりすぎてはいけません。がんばることは大事なことですが、がんばりすぎるのはいけません。
コミュ障の人間はある意味まじめな人が多いと思います。
私も変なところで自分に厳しく考えてしまい、仕事がつらいという理由で退職することは「逃げてしまうことだ」「そんなことでこれから看護師としてやっていけるのか」「悪いのは自分なんだから」と思っていました。
仕事でしんどい思いをしてる人は、自分の努力で変えられないことを自分のせいにしてしまっているかもしれません。
咲ける場所を探すことが大切
●自分の努力でどうにもならないなら転職を
●はやめに転職エージェントに登録しておいたほうが慌てず済む
私はコミュ症なりに仕事のために前向きに頑張ってきたつもりでした。
それでもブラックな環境であればどうにもなりません。
ブラックな環境で長く苦しむくらいなら、一年目でもさっさと転職して正解だったと思います。
転職先ではこれまでのブラックな環境が嘘だったかのように、がんばった分だけ先輩に認めらもらい技術も知識を身についていきました。独り立ち、夜勤入り、リーダー業務を経てプリセプターを経験していつの間にか病棟には後輩のほうが多くなりました。
仕事は環境が9割といっても過言ではないと思います。
一年目で辞めてもなんとかなる
●転職活動は退職前から始めておく
看護師は人手不足なので一年持たずに退職してもどこかしら雇ってくれる病院はあります。私もすぐに再就職先の病院が見つかりそこで約8年ほど働くことができました。
私は転職エージェントに登録してすぐに2〜3病院を紹介してもらえました。書類選考で断られたところは1つだけでした。
もしブラックな環境で毎日出勤するのが苦痛な人は、はやめに転職エージェントに相談することをおすすめします。
私は退職してから転職エージェントに登録しましたが、引っ越しやら手続きやらドタバタしながら転職先を大慌てで探すことになりました。
まだ転職を考えていない段階でも相談できるので、はやめに動いたほうが慌てずに済むと思います。
まとめ
最低限の予習復習は頑張る
コミュ症なりにわからないところは質問する
自分に合う環境を探すことが大事
もしブラックな環境で毎日つらい想いをしているなら、それは自分の努力でなんとかなるのか、そうではないのか一度考えてみてほしいと思います。
看護師は仕事を辞めても、比較的再就職は容易なのであまり心配しなくて大丈夫です。それより今の自分の健康を第一に考えたほうが良いと思います。
私は新人看護師として半年で仕事を辞めましたが、すぐに次の就職先が見つかりました。そこでは良い先輩、良い同僚に恵まれ約8年働くことができました。
新しい職場では、忙しくて疲れてしまうことはあっても前向きに頑張ろうという気持ちになることができました。前向きに仕事ができれば、自分なりの仕事のやり方や強みも見つけられると思います。
「置かれた場所で咲きなさい」ではなく「咲ける場所に移動しよう」の気持ちが大切
コミュ障でうまくやれなかったとしても、環境を変えればいい話です。
私の体験談が誰かの参考になれば幸いです。
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