こんにちは、boo booです。
私は以前カードローンで100万以上借金がありました。
だらだらと返したり借りたりを繰り返して、返済に結局5年ほどかかりました。
カードローンを使ってみようかな?と考えている人やカードローンを利用している人に向けて借金の怖さと返済をする際の考え方について解説します。
一度借金を抱えた私の結論は、カードローンには手を出すな、です。
借金を抱えたきっかけ
カードローンを利用するきっかけは、お礼奉公という奨学金の返済でした。
私は30代の男性看護師です。最初に勤めた病院で奨学金を借りて就職しました。
しかしブラックな環境に耐えられずしんどくなって半年で辞めてしまいました。
一般的にお礼奉公と呼ばれる奨学金は、奨学金を借りた病院に2~3年働くことで返済を免除される、というものです。
私の場合、180万円借りて3年働けばチャラ、というものでした。
めっちゃお得やん!と最初は思いましたが、半年で退職したため全額返済しなければなりません。
お礼奉公は規定の年数を経ず退職するときは一括で返済するという契約になっていることがほとんどです。
実は法律的にけっこうグレーだったり。
そのためトラブルに発展することも多いです。
お礼奉公についてこちらの記事をご参照ください。
私の場合は一括ではなく一年間の分割払いとなりました。
一括よりは幾分マシですが、それでも毎月15万円の返済です。
もちろん半年しか働いていないのでそんなお金はどこにもありません。
そこで手を出したのがカードローンです。これが地獄の始まりでした。
カードローンって何?
ローンの意味をGoogleで調べてみると以下のような意味が出てきます。
要は借金です。
住宅ローンやカーローンが有名でしょうか。
お金を借りるともちろん返さないといけません。
借りたお金には「金利」がつきます。
銀行やお金を貸している会社はその金利で儲けるわけです。
いわゆるカードローンというものは、住宅ローンやカーローンのように何かを購入するために用途が指定されているわけではなく借りた人が自由に使えます。
これをフリーローンと言ったりします。
金利や目的によってお金を借りることが絶対に悪いわけではありませんが、一般的なカードローンは金利が10~14%とてもとても高いです。
住宅ローンやカーローンと比べても格段に高い金利です。
おおよその金利を比較すると以下のようになります。
●住宅ローン:0.4~1%
●カーローン:1~5%
●カードローン:10~15%
私は180万円の借金を大体5年で返済しましたのでそれをもとに仮に10.8%で計算してみましょう。
・借入額:180万円
・金利:10.6%
・毎月返済額:38.778円
・総返済額:2,336,680円
・利息額合計:526,680円
なんと利息だけで50万円を超えました。
ちなみに10.8%という金利は、私が最後に借金を返済した時点の金利です。
最初はもっと金利が高かったです。
また、借りたり返したりを繰り返したので実質はもっと利息を支払っているはずです。
このように、返済する期間が長ければ長いほど借金がいつまでたっても減らず高い金利を延々と払い続けることになります。
ちなみに、クレジットカードのリボ払いや分割払いの金利もカードローンと同じくらいです。
リボ払いや分割払いもカードローンと同じ借金ですので注意しましょう。
こちらはクレジットカードを持っていれば新たな契約もなく簡単にできてしまうのでより注意が必要です。
手軽なところが恐ろしい
カードローンの恐ろしいところは金利の高さに加え、その手軽さです。
カードローンを一度作ってしまえば、コンビニや銀行のATMから、まるで自分の口座からお金を引き出すように借りることができるのです。
つい、「あ、今月給料日に無理して返済しちゃったからちょっと厳しくなっちゃった。(テヘペロ」と再度借り入れをするということになってしまうことがありました。
そして借りたり返したりを繰り返すとその分金利や手数料もかかってしまいます。
こんなアホなことをするのは私だけかもしれませんが。
きちんと家計管理ができていないと給料日前に帳尻が合わなくなってしまい、借りたり返したりを繰り返していました。
消えない不安
私は借金を抱えながら、普段あまりそのことを考えないようにしていたような気がします。
でも心のどこがに引っかかっているんですよね。
一日の中で、何をしていても「借金がある」というもやもやが心の一部を占めてしまっているというか。
突然体を壊したり何かの事情で大きなお金が必要になったり仕事を続けられなくなったり・・・そんなとき借金があると、自分はどうなってしまうんだろう?
そんな不安が常に消えないんですよね。
「借金は心を不健康にする」ということは間違いないと思っています。
せっかくブラックな職場環境を変えたというのに。
借金を返すまでずーっと毎日毎日消えない不安・・・何のために生きているのかわからなくなります。
それが数年間続きました。
心を入れ替える
契機はYOUTUBEでお金の勉強系の動画を見るようになってからです。
最初は何気なく開いたその手の動画を見てみただけなのですが、どんどん面白くなってきちゃったんですよね。
保険や投資、家計管理のことなどなど。
今まで聞いたことはあるけど良くわからなかったお金の話に「そうそう、こういうことを知りたかったんだよ!」という気持ちでした。
そうやってお金の勉強をしているうちに、「あれ、カードローンってやばくね?」と今更ながら気づき始めました。
本当に今更ですよ。
そこから心を入れ替えて返済に明け暮れました。
結局、2020年7月に返済を頑張ろうと心に決めて、2020年12月に返済修了できました。
本当になりふり構わず返済しました。
結婚のご祝儀を返済に充てたお話
ちなみに借金がある状態で結婚して、実の親からもらったご祝儀も借金返済にぶち込みました。
恥より借金返済を優先しました。
というか借金ある人間と結婚してくれた妻の心の広さには感謝しかありません。
「180万円の借金を返済した記事」を偉そうに書いておいて実はそのうち50万円は実は親に出してもらっていたという情けない話です。
画像は借金を返済しようと決めてからつけ始めた返済履歴です。
なんと2015年に180万円の借金をして、2020年7月の時点で140万円近く残債が残っていますね。
これまでに支払った利息を考えるとうすら寒い気持ちです。
しかしそこから5か月で全額返済することができました。
もちろんボーナスもすべて返済に充て、売れるものはなんでも売りました。
そうして借金の金額が減ることに快感を覚えるようになりました。
これは貯金が趣味の人が、口座にお金が増えることに快感を覚えることと同じだと思います。
また「利息充当」を見てもらえばわかりますが、返済する金額が大きいほど払う金利が安くなってますね。
「借金返済は神速を貴ぶ」ですね。
それでもこの時点で全額返済するまで20万円近く利息を支払っていますね。
やはり高金利の借金は恐ろしいです。
過程を発信する
余談ですが、私は借金を返すと決めてから、SNSで過程を発信しようと思いました。
Twitterを始めてそこで発言すれば後には引けなくなるという気持ちからです。
過程を発信すれば応援してくれる人も出てきますし、モチベーションにもなるのでおすすめです。
画像は結婚のご祝儀で借金の返済をしたときのツイートです。
逆にこれくらいなりふり構らず借金を返す気合いがあったこともよかったかもしれません。
結婚前に借金のことは妻に伝えてはいましたが、いきなり離婚されても文句言えませんよね。
妻と親に感謝です。
家計簿をつける
毎月の給料からいくら返済できるのかを知るためには支出を把握することが大切です。
そこで家計簿をつけることにしました。
今はスマホで色々な家計簿が出ているので、順番に試してみました。
一番有名な家計簿アプリは「マネーフォワード」でしょう。
なんとクレジットカードや銀行口座と連帯して自動で家計簿をつけてくれます。
私が使っているのは「らくな家計簿」というアプリで、「マネーフォワード」のようにクレジットカードとの連帯はできませんが、自分で手入力でやりたい人にはシンプルで使いやすいですよ。
家計簿は紙のノートや手帳より、手軽に入力できて月ごとの比較や項目ごとの累計をすぐに計算してくれるスマホアプリを使うのが便利です。
支出を見直す・お金の知識をつける
家計簿をつけて支出を把握したら、後はムダな部分を減らすだけです。
特に効果が大きいのは固定費です。
特にスマホやネット代、毎月の保険や家賃などを減らすことです。
これらは一度減らすことができれば毎月恩恵を得ることができます。
特に不要な保険を減らしたり、スマホを格安シムにするなどは効果絶大ですので、まだできていない人はここから始めるのがおススメです。
支出を見直すうえで大事なことは最低限の「お金の知識」を持つことだと思います。
私も30歳を過ぎるまで碌にお金の勉強はしてこなかったです。
お金のことをインターネットで調べても怪しいサイトばかり出てくるような気がして「どうせ変な広告サイトにでも誘導するんだろ?」と半ば諦めていました。
しかし今はYOUTUBEで金融系の知識を発信している人がたくさんいます。
中には怪しい人もいると思いますが、いくつかのチャンネルを見ているとみんなある程度に通ったことを言っているんですよね。
そのうちある程度見極めがついてくると思います。
私は「リベラルアーツ大学」というチャンネルを中心に見て勉強しました。
「全くの初心者からお金の勉強を始めたい」という人にはおすすめのチャンネルです。
最初は関西弁が怪しすぎると思いましたが(失礼)本当に勉強になるチャンネルです。
ただし動画本数が膨大なので、まとめて情報が欲しい方には書籍がおすすめです。
不用品を売る(メルカリ等)
とはいえ、100万円を超える借金を毎月の給料から返済しても時間がかかります。
そこで、何か売れるものがあれば売って返済に充てよう、と思いました。
私はカメラが趣味なので、カメラやレンズをそれなりに持っていました。
他人から見たら、まずは借金返してからカメラ買えよ、というごく当たり前の話なのですが自分事だと「今安くなってるし!」「ボーナス出たから買える!大丈夫!」と思ってしまうんですよね。
心を入れ替えた私はメルカリやマップカメラで一度すべて売却して借金の返済に充てました。
メルカリのように知らない人を相手に物やお金のやり取りをすることに不安もありましたが、お互いの住所がわからないようになっていたり、トラブルがあった際にはサポートがあったり、実際やってみると素人の私でもお店で売るより高く買ってもらうことができました。
取引は20回程度ですが、これまでトラブルにあったことはありません。
パソコン一台もしくはスマホがあれば、後はホームセンターで段ボールや緩衝材を用意すれば十分できます。
スマホで写真を撮って商品紹介の文章を書くだけです。
発送もコンビニから簡単にできました。
カメラ以外にも、時計など売れそうなものはメルカリで処分して借金の返済に充てました。
このメルカリで家にあるものを売るのも実際やってみると良い経験でした。
なるべくきれいにして出品したり、値引き交渉をされたりしながらなるべく高い値段で買ってもらうにはどうしたら良いのか素人なりに考えるが楽しかったですね。
何事も楽しめるとモチベーションが上がります。
まとめ
●家計簿をつける
●支出を見直す
●不用品を売って返済に充てる
●あとはひたすら返済!
大切なこと:モチベーションをあげて何事も楽しく!
簡単に借金返済するときの流れをまとめるとこんな感じになると思います。
結局、家計管理をして支出を減らすこと、そして売れるものがあれば売ってしまう、これがすべてだと思います。
年収が高かろうと低かろうと、どんな状況の人にも当てはまることだと思います。
あとはひたすら働いて毎月返済するだけです。
何が言いたいかというと、借金の返済に特別なことはいらないということです。
私の年収は夜勤がある分、日本の30代男性の平均年収よりはちょっと高い程度です。
仮に年収が平均値を大きく下回る場合でも、結局初めにすることは同じです。
家計管理をして支出を減らす。
年収を増やす方法を考えるのはそのあとです。
副業したり、本業で残業のコントロールができる方は残業がんばって入金力を上げることも有効だと思います。
しかし、適切な家計管理ができていないと結局入ってくるお金が増えてもその分支出が増えるだけです。
私は物欲が強いのでよくわかります。
入金力がそこまで高くなくても、支出を減らすことでほとんどの場合は対応可能だと思います。
仮想通貨やギャンブルで一発逆転!などということは最も避けるべき愚行です。
こつこつ頑張りましょう。
大丈夫、いつか必ず報われます。
借金を返したら貯金もね!
これ、書いてて思いましたが貯金をする方法と一緒ですよね。
YOUTUBEやブログでお金や貯金について解説している動画をたくさん見ましたが「家計簿をつけて支出を見直そう」ということがまず初めに大事だと口をそろえて言っています。
実際私もそう思います。
だから借金を返すことができる人は貯金もできるようになりますよ!
私は借金をして「なんて自分はバカなんだ」とか「恥ずかしい」という気持ちがありました。
でも借金を返済して貯金もできるとどんどん成功体験となって失った自信を取り戻すことができます。
そして貯金があると、借金返したとき以上に心の余裕が生まれます。
心に余裕があるということは人生が豊かになるということです。
画像は借金を返済したときのツイートです。
フォロワーさんが一緒に喜んでくれて本当にうれしかったことを覚えています。
自分のように借金に苦しんでいる人が少しでもはやく自由になれることを祈ります。
それでは、また。
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